ホスピスの現場で感じた、芳香療法の力|最後の時間に寄り添う自然療法

ホスピス 芳香療法 アロマ 緩和ケア 自然療法 QOL|福島市アロマ教室

ホスピスで働く生徒様のお話

当教室にずっと通い続けてくださっている生徒様に、末期がん患者さんのホスピスで働いている方がいます。

その方のお話を聞くたび、末期がんを患っている身近な家族がいる私はいつも深く心を動かされます。

ホスピスは、「治す医療」ではなく、
“その人らしく最期まで過ごすための時間”を支える場所。

医療的な治療だけでは支えきれない部分にも向き合いながら、患者さんが少しでも穏やかな時間を過ごせるよう、日々心を尽くされています。

自分自身のQOLを高めるために始めた自然療法

その生徒様は、アロマやハーブ、ハチミツなどの自然療法を学び続けています。

当教室だけではなく、日本全国、海外にまで行かれたことも。

自然の力を暮らしに取り入れることで、自分自身の心や身体を整えてきたのだろうと思います。

そして、その“自分を整えるための学び”が、今の仕事にも自然につながっているそうです。

ホスピスという現場は、精神的な負担も大きく、常に人の人生と向き合う仕事。

だからこそ、まずは自分自身が穏やかであること。
心に余白を持つこと。

その大切さを、日々感じているそうです。

実際にホスピスの現場では、患者さんの状態に合わせて、植物の力をさりげなく取り入れているそうです。

(患者さんやご家族としっかり相談し、ご本人の体調やお気持ちを大切にしながら、同意を得た上で取り入れているとのこと。)

ホスピスでの足浴や自然療法のイメージ

例えば、浮腫みでつらそうにしている患者さんの足に、リラックスケアの一環として、ハチミツを取り入れた足浴を行ったり。

ご家族が希望される場合は、その方法をご家族にも伝え、ご家族自身が患者さんに施せるようサポートすることもあると話してくださいました。

ただケアを受けるだけではなく、ご家族が患者さんに触れ、寄り添う時間そのものも、とても大切な時間なのだと思います。

柑橘の香りを使った自然療法のイメージ

また、夏場には、患者さんが食べるかき氷に、柑橘系の果物の皮を少し削って添えたというお話も教えてくださいました。

精油ではなく、“生の植物そのもの”の香りを楽しんでいただく。

柑橘の爽やかな芳香成分がふわっと広がるだけで、表情がやわらぐ瞬間もあるそうです。

そんな小さな工夫の積み重ねが、患者さんやご家族にとって、かけがえのない時間につながっているのだと感じました。

そして、その優しさや寄り添う姿勢に、ご家族から感謝されることも多いそうです。

QOLを高めるという考え方

QOL(Quality of Life)とは、「人生の質」や「生活の質」を意味する言葉です。

どんな毎日を過ごせるか。
どんな気持ちで過ごせるか。

安心できること。
心が穏やかであること。
自分らしくいられること。

それもまた、QOLの大切な一部です。

現代は、仕事や人間関係、情報量の多さなどで、気づかないうちに心も身体も疲れやすい時代です。

だからこそ、自分自身を整える時間や、ほっとできる感覚を持つことが、とても大切なのだと思います。

芳香療法が心に働きかける理由

アロマセラピー(芳香療法)は、植物から抽出した精油の香りを使い、心身のバランスを整える自然療法です。

香りは鼻から脳へ直接届き、感情や記憶、自律神経に関わる部分へ働きかけるといわれています。

そのため、

  • 緊張がやわらぐ
  • 気持ちが落ち着く
  • 安心感につながる
  • 眠りにつきやすくなる

といった変化が起こることがあります。

近年では、緩和ケアや介護の現場でも、芳香療法に関する研究が進められています。

ラベンダーなどの精油によるリラックス効果や、不安軽減についての研究もあり、補完ケアとして取り入れられる場面も増えています。

「何もできない」ではなく、「できることを探す」

ホスピスの現場では、「もう治療が難しい」という現実があります。

ですが、その生徒様は、
“もう何もできない”ではなく、
“今できることを探す”ことを大切にされています。

少しでも安心できるように。
少しでも穏やかに過ごせるように。

その想いで学び続ける姿勢に、私の方がいつも学ばせていただいています。

植物の力を学び、それを自分のためだけでなく、誰かのためにも活かしている姿は、とても自然で、人として大切なことを教えてくれているように感じます。

芳香療法は、これからの時代に必要とされる

現代は、ストレスや不安を抱えながら生きている人がとても多い時代です。

だからこそ、香りや自然療法の持つ“やさしさ”が、これからもっと必要とされていくのではないでしょうか。

アロマセラピーは病気を治すものではありません。

ですが、人の心をゆるめ、安心感を与え、そっと寄り添う力があります。

それは、暮らしの中でも、医療や介護の現場でも、とても大切なケアのひとつなのだと思います。

香りを「特別なもの」ではなく、日常のセルフケアへ

香りや自然療法は、日常の中で、自分自身や大切な人を整えるためのケア。

忙しさの中で呼吸が浅くなっていたり、気づかないうちに疲れを溜め込んでいたり。

そんな毎日の中で、香りはそっと心と身体をゆるめてくれることがあります。

そして、その積み重ねが、人生や暮らしの質(QOL)にもつながっていくのだと思います。

当教室で行っている「香りによるセルフメディケーション講座」では、病気になる前の“未病”の段階から、自分自身の心身を、健康な状態の時から、香りも使いながら整える方法について学んでいただいています。

ですが、その考え方や知識は、病気になってしまった後や、大切な人を支える場面でも、きっと役立つものだと感じています。

アロマセラピーやハーブを、難しい知識ではなく、日常の中で無理なく取り入れること。

それは、健康な時だけでなく、人生のさまざまな場面で、自分自身や大切な人の心を支える力にもつながっていくのではないでしょうか。

「もっと穏やかに暮らしたい」
「自分自身を整えたい」
「大切な人に寄り添える知識を身につけたい」

そんな方にこそ、知っていただきたい内容です。

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