先月に右下の親知らずの抜歯をしまして
その後、初めて「ドライソケット」という状態になり、2週間経とうとしている今も痛み止めが欠かせない日々が続いております
鎮痛剤もあまり効かないほど痛くて
今のQOLはダダ下がりなのでした
医療の力が及ばないなら自分で出来ることをしてみようと、これまで「香りと脳の関係」について調べてきたことを実践してみました
痛みが脳に伝わる仕組みと痛みの緩和に繋がる芳香成分と、その他諸々取り入れて総合して実践してみた結果、私にはわずかながら効果が感じられたので、備忘としても書きます
私の若かりし頃に数年ご一緒させていただいた最高且つ最悪の人との思い出がヒントとなりました
「痛み」は患部ではなく脳で感じ取るのですが
例えば、脳がポジティブな刺激とネガティブな刺激を同時に受けた場合、脳は刺激量の多い方の情報を受け取るようになっているそうです
そのためポジティブな刺激の影響で分泌され痛みを感じさせなくする神経伝達物質は「脳内モルヒネ」ともいわれています
ドライソケットの辛さから逃れるため、その脳内モルヒネにすがってみようと考えました
しかし鎮痛剤も効かないほどの痛みに対抗できるポジティブな刺激って、相当な充実感とかだよなーと思い、自分のこれまでで多分1番常に楽しくポジティブに生きていた時代を思い出してみました
その思い出に欠かせないのが
先に出ました、私にとって最高且つ最悪の人「Mさん」
Mさんは、私が仙台市に住んでいた20代の頃、同じ職場の同じ空間で長年毎日一緒に働いていた同僚の女性です
「自分さえ良ければそれでいい」が座右の銘みたいな人で、自分の利益のためならお世話になってる人すらも平気で裏切り、誰でも踏み台にして使えるものはなんでも使う
私も他の同僚達もみな公私にわたって何度も散々な目に遭いましたが、上司には気に入られ、誰よりも早く管理職になりました
ここまでなら「あーいるいるそういう奴」と思うでしょうが
その一方で、彼女には人を惹きつける無二の魅力と才能がありました
上司に気に入られたのも、仕事ぶりや容貌などが特別秀でてたわけではなく、この魅力があったから。
私はこの時、仕事上で努力とか実力ってあんまり関係ない時もあることを学びました 笑
私と同じ福島県の出身で同世代でしたが、当時若干20歳にして、私なんかとは比べ物にならないほど博識で視野が広く、エンターテイメントや海外の文化のことなど多くのジャンルの話題に通じ、生い立ちからお金のこと恋愛のことなど私生活も破天荒で、毎日のように軽く事件が起こり、その経験を惜しげもなく話してくれるので、長年毎日毎日長い時間一緒にいても、飽きることなく延々と話を聞き続けることができました
当時いろんなバーやパブで飲み歩くことが大好きだった私が、そういったお店の人達よりも、Mさんのトークセンスの方が断然上だと思っていたくらいです
そしてこちらが少しでも隙を見せたら最後、一瞬で足元を掬われ裏切られるから気を抜けないというスリルも相まって、目が離せない人なのでした
前置き超長くなりましたが
あの刺激的な日々の中で、もし今のこのドライソケットになっていたら、痛みの刺激の方が負けて辛さを感じないんじゃないかと考えて
当時のような充実感をまた感じることができればと
「ドーパミン(満足感、多幸感に繋がる脳内ホルモン)」の分泌の調整と
「痛覚のゲートコントロール(痛みが脳に伝わる働きを防ぐこと)」を
アロマセラピーで試してみました
優しい皮膚摩擦による痛みのコントロールと鎮痛作用も期待してトリートメントオイルにします
ブレンドした精油は以下の通り
*ローズ・オットー
*ゼラニウム
*クラリセージ
*ティーツリー
*オレンジ・スイート
ドーパミンの分泌を促す成分ゲラニオールと
痛みを緩和する成分を含有する精油の中から選びました
ハンドトリートメントで使いましたが
気分が良くて、心なしか痛みが気にならないような気がしました
アロマセラピーでよくいわれる「香りの精神的作用」の仕組みです
身をもってとても勉強になりました
そして同時に
当時のリアルな刺激には、残念ながら敵わないことも分かりました 笑
ちなみにMさんのその後は。。
管理職になった後、その立場を利用して持ち前の身勝手さに拍車がかかり結果、その立場を短期間で追われることになりました
私は彼女とは、当時の職場を退職すると同時に自ら交流を絶ちましたが、それから今に至るまで、彼女ほどの頭の回転の速さと話術を持ち合わせる人に出会っておらず、今思えば、彼女との日々は、私の人生のハイライトだったのではないかと思うようになりました
当時大嫌いだったMさんと出会えてともに過ごせた日々は、今となっては宝物です
もし今、彼女がまた一緒にいてくれたら、どれほどエキサイティングな毎日だろうと想いを馳せます
きっとドライソケットも痛くない
彼女は今ハワイに住んでいると風の噂で聞いたことがあります
アメリカ人と結婚したいといつも言っていたから、きっとまたあの手この手で叶えたんだろうと想像するとクスっと笑っちゃいます
きっと今日もスリリングに生きてることでしょう
私は、もしまた彼女と再会することがあれば
またひどい目に遭わされるからもう関わらない方がいいいう理性より
またあの刺激的な時間を欲する本能が上回るかもしれません
麻薬的な彼女です
どうしても耐えられないほどの辛いことが襲ってきたら、ドーパミンを求めて自ら探して会いに行っちゃうかも
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