手づくりコスメについての知識をアップデートしたく考えていたところ、私の師匠「エシカルコスメティックス」のしょうこ先生からご縁をいただき、今月から3ヶ月間の受講をすることになりました
8年前に一度受講している講座の再受講なのですが、当初とテキストの内容は同じなのに、講義で腑に落ちるポイントが8年前より増えていて、この8年の間で自分のマインドがだいぶ違ってきてるんだな~とおもしろく学んでいるところです
今週は「メイクの歴史」についての回でした
「何のために化粧をしているのか?」
「化粧って本当に必要なのか?」
を考える回
「化粧をする理由」とか「必要性」について改めて考えることってありますか?
私は今までなかったです
小学生の時から美容グッズと服にお小遣いをつぎ込んでいたほどビジュアル面を磨くことにばかり興味のいくタイプで、高校卒業後はその道の専門学校に進学し、ファッションとメイクを学び、卒業後アパレル業界に就職したので、「化粧」はもう生活の一部、おそらく服を着るのと同じような感覚で、やってて当たり前という認識でいたんだと思います
(私が在籍した時代のアパレル業界は、体型管理も含めて身だしなみについても厳しいものでした。それって働くうえで必要?と思う方は、映画「プラダを着た悪魔」を観てみてください)
もともと古代の化粧とは
目や鼻などからの病気を防ぐため
宗教的な表現、表情を隠すためとか
生きるための手段のひとつでしたが
いろんな時代を経て「美しさの表現」としても
取り入れられるようになってきました
美しく表現するための昔の化粧品の中には、鉛(なまり)や水銀など、人体に有害なものを素材としたものもありましたが、人によってはそれが有害であると分かっていても使い続けていたそうです
美しくあることの方を優先したのでしょう
「戦時中の防空壕の中で口紅のパレットが見つかった」
というエピソードも聞きました
化粧も禁止されていた戦時下の日本で
防空壕の中という生きるか死ぬかの状況でも化粧道具持ち歩いたその人のその時のメンタリティーとかいろんなことを想像したら胸が詰まって、講座最後の感想のシェアでは声をふり絞るので精一杯で、ちゃんと話せなかったほど衝撃受けました
「化粧なんてしなくたって死なないし」
「興味がない」
「忙しくてそれどころじゃない」
「必要ない」
もちろんそういう人もたくさんいます
薬やスキンケアアイテムなどに比べて
低い位置づけされがちなメイクアイテムですが
中には身の危険以上に、化粧ができないことの方が辛いと感じる人達もいることが、これらのエピソードから分かります
私は身の危険が迫るような経験をしたことはないですが、そのメンタリティーについては分かるような気がします
地元にUターンするタイミングで、アパレル業界から初の事務職に転職した時の職場は、これまでのような華美な髪色やネイル、服装、振舞いなどは注意の対象でした
制限された中でなんとか自分なりのおめかしを考える日々は中高生時代のようで、それはそれで楽しくもありましたが、自分の化粧が少し薄まってるとか滲んでることに気付いたり、「よく見たら今日の服装変かも。。」「体重増えたかも」とかになったら、それが気になってもう仕事どころじゃないのでした。
転職前の職業と違い、化粧なんかしてなくたって誰にも責められないし、むしろそんなことにばかり気を取られてる方が嫌がられそうな職業だったのに。
人の目を意識してるのではなく、自分自身が、本意じゃない姿で外にいることに耐えられないのです
さきほどの「命がけの化粧」のくだりと一緒にしては失礼かもしれませんが、私のこれはそのようなメンタリティーに近いのかなと思います。
慣れとはこわいもので、そんな私も、そのような生活が定着して結婚出産育児を挟んでるうちに、いつの間にかそのマインドは消え、若い頃「こうはならないぞ」と思っていたタイプのおばちゃんに立派になりました ww
ですがその後、コロナ禍になってから、仕事も外出もままならない、予定していた楽しみが幾度となく中止や延期になる日々の中で、私のストレス発散はやっぱり、おめかしすることだったのです。
家族以外の誰にも会わないのに派手なネイルをしたり、やりたい髪色、やりたいファッション、ボディメイクを再開し、年齢も仕事も立場も気にせず、その時の自分の好きなおめかしを楽しんでいるうちに、だんだんと活力が戻ったような感覚になりました
自分が元気でいれるマインドを忘れていたことに気づいて、自分に対しあきらめていたいろいろもそのマインドでもってあきらめなくて良いことが分かって、楽しみが増えました
その流れで、人との関わり方とか、普段の振舞いとかも昔に戻った気がします。もともと不愛想で一人が好きな陰キャなので、自分らしくいれる今が楽です。
そんなわけで
おめかしすることがメンタルに与える影響の大きさを身をもって感じたばかりだったので、今回の講義の内容もとても楽しめました
自分の教室のレッスンメニューからは少しずつ縮小していたメイク部門ですが、今回の講座を受けて、メイクコスメLessonはもう少し続ける意味があるかもしれないな~と思いました
そしてさきほどの「命がけの化粧」エピソード。
防空壕での話は状況による「命がけ」でしたが、有毒性のある素材での化粧の話は成分の問題で、これに関しては今は自分次第で良く変えれる時代なので、せっかくメンタル(=健康)に良い影響も期待できるメイクアップですから、成分も確認した上で、ぜひ自分にとって心地よいものを選んでみることもお勧めします
コメント